過去を振り返ると、ついつい大きな仕事をした自慢話になってしまい
なんだか、すごく・・こうして書いていても嫌悪感が出てきます。
たまには、失敗話をします。
失敗といえば、やはり、駆け出しの頃・・と言ってももう三十になってましたが・・
私は普通大学の経済学部出身で美大とか出てなく、夜間のグラフィックデザインの専門学校に3年通ってました。
それで普通のイラストレーター の方々よりスタートが遅いんです。
話を戻します。
フリーランスになったのは27歳の後半ぐらいだったかと思います。
前の記事に書いたように、フリーのイラストレーター の求人広告を見てはせっせと
ほとんどが中小の制作プロダクションが多かったように思います。
勤務した経験は小さなデザイン事務所で2年ぐらいです。
学校出たばかりで、ほとんど版下という印刷屋さんに回す最終原稿を作る仕事が多かったですが
マニュアルのレイアウトや、たまにロゴぽい物を書かされたりしてましたので
ポートフォリオにはピクトグラムのような作品もあり
ある、デザイン事務所に売り込みに行った時に、
小さな病院の
ピクトグラムの仕事をいただき20数点制作しました。
版下の仕事をしていましたので烏口やらスプリングコンパスなどを使うのには慣れていましたので
デザインが好きな事も相まって楽しい仕事ではありました。
無事に納品して OKをもらって、
請求金額を聞かれた時に、
小さなデザイン事務所と行っても三十人ぐらいはいましたし。ADの方も良い感じで
なんか信頼できそうで、
頭の中では1点2万は行くだろうとは思っていましたが
ほとんど、こう言った仕事の相場がわからず、
つい・・・
「金額はお任せします」と言ってしまった。
その後、振り込まれたのは1点3000円にも満たない金額で
私は、それはないと思い、会社に電話しましたが・・
あなたは、「お任せしますと言ったでしょ」と言われ
自分の社会に対する姿勢の甘さに身にしみました。
以後、向こうが提示してこない限りは自分の欲しい金額をはっきり言わなければ
厳しい社会を生きていけないと自分に言い聞かせました。
(C)KAWANO RYUJI
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